旧機種でも2本指スクロールを可能にするiScroll2
1月発売のPowerbookG4シリーズの新機能として発表された、トラックパッドを2本指でなぞることによる画面スクロール機能*1。実際には旧世代PowerBookやiBookでもこの機能に対応した新型トラックパッドが搭載されているものがあり、Apple標準のトラックパッドドライバをカスタマイズしたものと入れ替えることで2本指スクロールが可能になる。
Daniel Becker's Homepageで、コンパイル済みドライバとインストーラ・スクリプトをセットにしたものが配布されている。インストールの方法は:
- 上記ページからiScroll2_all.zipをダウンロードし、解凍フォルダ内にあるcheck_supported.commandをダブルクリックして、自分のPowerBook/iBookがこの機能に対応しているかチェックする。
- "W Enhanced"が表示されれば対応、何も表示されないままコマンドラインに戻ったら非対応(なお下記のSideTrackをインストールしている場合、対応トラックパッドでも"W Enhanced"表示は出ないので注意)。
- 対応トラックパッドであれば、install_modified.commandをダブルクリックしてドライバをインストール。
iscroll2でサポートされているスクロール方向は縦・横・回転(iPodのようにぐるぐる廻すことで上下スクロールを連続的に行えるもの)。2.0.10-dub-4を試してみたところ、回転スクロールの動作がややギクシャクしている。Tweak途中のようなので今後に期待。
なお、スクリプトを実行するディレクトリの名前や位置によって、特に半角スペースや日本語が混じったパス名ではスクリプトがうまく動作しないことがあるので、もしスクリプトがうまく動作しなかったらiscroll2のフォルダをデスクトップに出して実行してみるといい。
類似のソリューションとして、Windowsノートなどでお馴染みの、トラックパッドのエッジ領域でスクロール機能を実現するRaging Menace - SideTrackがある。こちらは動作も安定しており、コーナータップやクリック&タップなどにもさまざまな機能を割り当てることができるなど、トラックパッドの機能を一般的PCノートのそれと同等以上にカスタマイズできる。$15のシェアウェアだけれども、払う価値はある。