Muchonovski always get it wrong

なにが なんとも。どれが どうでも。

Ted Haggardの話

コロラド州コロラドスプリングスを拠点とする有力な福音派メガチャーチ、New Life Church(信徒数 14,000人)を率いる指導者Ted Haggardが、自分の身分を隠して3年間援助交際していたゲイ男性Michael Jonesから自らの同性愛関係や覚醒剤服用についてメディアに曝露され、大スキャンダルになってます。ちなみにTed Haggardは2003年から全国の福音派教会を束ねる全米福音派協会の会長を勤め、2005年のTime誌では「米国の重要福音派指導者25人」にランクイン、毎週のようにブッシュ大統領や閣僚と話していたとも言われる超大物。
Tedは最初は告発内容を否認していたものの、全米福音派協会の会長職を辞し、所属教会の査問委員会では同性愛行為を認めて主任牧師職を罷免されたとのこと。信徒に向けた11/5付けの手紙(PDF)では、自らの「性的不品行」を認めて、自分は「詐欺師の嘘つき」だと告白しています。

「私の人生にはとても厭わしく邪悪な部分があり、私は成人後ずっとそれと闘い続けてきた。長い間は(その欲望に)打ち勝ち、(欲望からの)自由を享受できていた。その後、折に触れて、一度は斥けたはずの堕落が頭をもたげるようになり、それから私は、それまで自分自身が信じ、説教してきた全てのことと全く相容れない考えにふけったり、欲望を経験するようになった。長年に渡って、私はさまざまな救いの方法を探し求めたが、そのいずれも私には効果がなかった。それから私は、自尊心ゆえに、自分が最も愛している人々を失望させたくないあまりに、彼らを欺くようになった。…私が自分の問題についてコミュニケートするのをやめてから、邪悪な面は力を増し、ついには私を支配した。その結果として、私は自分が信仰していること全てと真逆の行為を行った」。

(文中にある「私には効果がなかった」「あらゆる方法」には、「信仰心によって同性愛傾向を修正できる」と称する、いわゆる修復療法 reparative therapyも当然含まれていたでしょう)。

そして信徒に対しては、告発者が非難されることのないよう、「彼があなた方を冒涜したわけではない、冒涜したのは私なのだ」と語っています。彼の苦悩と謝罪の言葉が極めて真摯に響くだけに、彼が長年に渡って同性愛非難の論陣を張ってきたこと、コロラド州では「結婚を男女間に限定する」(=同性婚を明示的に禁止する)州憲法修正案請願運動を強力に推進していたことが、よけいに悲しくなります。

追記:id:korompaさんが、利己的遺伝子論のRichard DawkinsによるTed Haggardへのインタビュー映像をid:korompa:20061009で訳してくださっています。YouTubeムービーもあり。