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Muchonovski always get it wrong

なにが なんとも。どれが どうでも。

内装材卸が一般的な商材問屋や卸業態と際立って違う(と自分に見える)点:

  • 商品種類の多様さ・複雑さ
    • 普通に取扱可能な商品が15万種類ぐらいある。発注単位も個・枚・箱などの離散量とm・m2などの連続量が混在していて、複雑さに拍車をかけている。業界全体での商品マスタの規格統一や業界EDIの普及などの取り組みはない*1。結果として、受発注フローの中核に今でも電話とFAXが鎮座している。
  • TTD(Time to Deliver)の短さ
    • 物流回転が異常に速い。主要商材は16:00に発注すると当日深夜には入荷し、それを6:30〜8:30までに現場に届ける。それも単なる在庫商品ではなく、指定長にカット済のワンオーダーものの話。首都圏ではこれがさらに加速し、朝発注で夕方に現場入、昼発注で午後8時入も可能。これにより、ほぼ無在庫での卸業務が可能になっている。
  • 配送範囲の広さ・特殊さ
    • 得意先ではなく、工事現場に直接届ける「現場届」が多い。現場のロケーション情報は、たいてい住所または地図FAXでアナログにやりとりされる。分譲地や大規模建設現場のように、まだ地番がついていない工事現場も多いため、一般的なGPSソリューションによるナビには限界がある。また搬入に時間指定や入場規則(ヘルメット着用など)が課せられる場合も多い。
  • 派生業務の多様さ
    • 一般物流業・卸業の枠組に収まらないような派生業務が多い。地域にもよるが、少なくとも弊社の業務エリアでは、現場調査・採寸補助・職人手配・現場管理など、得意先である内装工事店の業務を直接支援することで材料の受注を取ることが一般化している。

まとめると、「アホみたいに種類の多い商品のワンオーダーものをアホみたいに原始的な方法で受発注し、それまで行ったことのない現場になるべく朝一で配達しながら、他にもいろんな得意先業務の手伝いして、毎日ヒーヒーいってる」というのが内装材卸業の特性ということ。

物流業として見た場合にはかなり高度な水準のことをやっていると思うんだけど、現場業務に対するシステム的な支援が乏しく、受注〜発注〜配送のサプライチェーンすべてを極めて属人的なやりかたで廻してるので、構造的に労働集約的な働き方になってしまう。端的に言うと、フツーにブラック企業化する。これ企業コンプライアンスの観点からすれば大きな問題。

*1:主要3メーカがプロプライエタリなWebEDIによるオンライン発注を受け付けている程度